心理カウンセリングにおける心理カウンセラーの自己開示の有効性
心理カウンセリングにおいて心理カウンセラーが自己開示をする効果として、どのようなものがあるのでしょうか。
まず心理カウンセラーが自己開示をするきっかけですが、これには2つのきっかけがあります。
1 クライエントの方から開示を希望された場合
2 カウンセラー自らが積極的に開示をする場合
1 クライエントの方から開示を希望された場合
これは目の前に居る心理カウンセラー個人に対する自己開示を希望されています。
この際、心理カウンセラーに対して開示を希望される内容は次の2つに分かれます。
a 心理カウンセラーの個人的な事 家族関係、思想、他プライバシーに関わること
b クライエントの方の抱えている問題に対するカウンセラーの意見及び経験
「a 心理カウンセラーの個人的な事 家族関係、思想、他プライバシーに関わること」については、クライエントの方の相談内容、抱えている問題と関係がないのであるならば答える必要はないと思います。
しかし、「b クライエントの方の抱えている問題に対するカウンセラーの意見及び経験」については、クライエントの方の相談内容及び問題の解決に関連するのであれば、自己開示を問われた心理カウンセラーは自身の持っている意見や経験を開示する責任があります。
但し、この場合の自己開示はクライエントの方への影響を考えて行われなければなりません。
心理カウンセラーの意見や経験が、クライエントの方を否定することにつながったり、役に立たないと思われるのでしたら、開示出来る範囲、伝えることが出来る範囲で伝えればいいと思います。
要はカウンセリングにおける心理カウンセラーの自己開示とは、クライエントの方の抱える問題の解決、回復に役立たなければならないということなのです。
また、クライエントの方の希望により心理カウンセラーが自己開示をするということは、クライエントの方のニーズを満たすことでもあり、クライエントの方の問題解決促進、さらにはクライエントの方に勇気を授けることにつながるかもしれません。
この結果心理カウンセラー、クライエント双方の信頼関係強化にも有効と思われます。
2 カウンセラー自らが積極的に開示をする場合
この場合心理カウンセラーは自ら積極的に自己開示を行います。重要なことはその開示がクライエントの方の問題解決、回復に役立たなければならないということです。
もっとも注意しないといけないことは、その自己開示がたんなるカウンセラーの自慢ではないかどうか、自らの虚栄心を満たすために行っていないかどうかです。
もし、心理カウンセラーの自慢や虚栄心のために自己開示を行うのであれば、カウンセリングには何の関係もないことであり、それを見たクライエントも心理カウンセラーに対して不信感を抱くことにつながるでしょう。
また、心理カウンセラーがカウンセリングの相談内容に関係するにもかかわらず、クライエントの方からの質問・自己開示の希望について沿わない場合もあります。
1つは心理カウンセラーが、カウンセリングの定義において「カウンセリングとはクライエントの話しを聞くこと。カウンセラーが話す必要はない」と思っている場合です。
様々なカウンセラー、心理療法がありますので、自身の方針、信念を通すことも大切かとは思いますが、誰のためにカウンセリングを行っているのか。
お金を戴くことに対してどう思っているか等、再考する必要があるかもしれません。
また、心理カウンセラーが自己開示をしない理由として、心理カウンセラーが自分に自信を持っていない場合も考えられます。
すなわち自己開示をする勇気がないのです。
「心理カウンセラーは何を持って、クライエントの前に存在するのか」
この問いに対して考える必要があるのではないでしょうか。
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