心理カウンセラーは精神疾患の判断をするべきか
心理カウンセリングにおいて心理カウンセラーは、クライエントの方についての精神疾患等の判断をする必要があるのでしょうか?
またはすべきなのでしょうか?
また、仮に判断をするのであれば何に基づき判断をするのでしょうか?
私は心理カウンセラーです。
そして私は心理カウンセリングにおいて精神疾患の判断は行いません。
それは判断は医者の仕事と思っているからです。
また、判断を行いクライエントの方をその疾患の枠の中でカウンセリングをすることに疑問を感じているからです。
さらに、判断をするということは相当の知識が必要であり、間違うと大変なことになってしまいます。
以前私への問い合わせで、精神科に○○病と言われた、しかし自分は○○病と思っている。
判断をして欲しいと依頼を受けましたが、前述の通り判断は私の仕事ではないと思っておりますので断りました。
それに精神疾患の判断は本当に難しいと思います。
カウンセリングにおいてクライエントの方が精神科A先生には○○と言われました、しかし精神科B先生には○○と言われましたというお話しを伺う時もあります。
したがって、このクライエントの方は沢山の精神疾患を持っておられることになり、本当の疾患名は分からないのです。
さて、そもそもの話しになるのですが、精神疾患とは何でしょうか。
精神の疾患?
その判断基準は?
精神疾患の判断基準としましては「DSM-Ⅳ-TR 精神疾患の分類と診断の手引」(医学書院)が有名です。
この手引きによりますと、精神疾患を以下の通りに分けています。
1 通常、幼児期、小児期、または生年期に初めて診断される障害
2 せん妄、痴呆、健忘性障害、および認知障害
3 一般身体疾患による精神疾患
4 物質関連障害
5 統合失調症および他の精神病性障害
6 気分障害
7 不安障害
8 身体表現性障害
9 虚偽性障害
10 解離性障害
11 性障害および性同一性障害
12 摂食障害
13 睡眠障害
14 他のどこにも分類されない衝動制御の障害
15 適応障害
16 パーソナリティ障害
17 臨床的関与の対象となることのある他の状態
以上となっています。
聞いた言葉もあれば、聞きなれたい言葉もあります。
そして、それぞれの分類にはさらに細目がありますので、その症状に一致する疾患名を判断するのは手引を使っても難しいと思います。
私の考え方としては、心理カウンセラーが精神疾患について勉強することはよいと思いますが、クライエトンの方に対しては診断をしない方がよいと思い
しかし、もし仮にクライエントの方から「私は○○の疾患でしょうか」「今の状態における疾患名を教えてください」と質問や依頼をされた場合は、「私としては○○かもしれないと思うが、私は医者ではないので判断出来ません。したがって医者にみてもらってください」とお伝えするようにしています。
もしくはまったく分からない場合は「申し訳ありません。分かりません」と謝罪をします。
また逆に、クライエントの方が疾患を意識しておらず、しかし何らかの問題(疾患)を抱えておられ、心理カウンセリングのみで対応は出来ないと思った場合は「あなたの場合は○○において問題があるように思われます。一度医者にみて頂いたらどうですか」とはお伝えしています。
心理カウンセラーである私は精神疾患の判断はしません。
それは精神疾患を詳しく学んでいないこと、また手引を活用したとしてもその判断が難しいことからです。
しかし、心理カウンセラーでも臨床心理士の方は精神疾患を学ばれ、精神疾患の状態等判断されておられるのかもしれません。
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