心理学とは何か
心理学とは何か
この質問に明確に答えるのは私には難しいと思います。
そもそも心とは何でしょうか。
心理学とは何か、國分康孝先生著、誠信書房刊「カウンセリングの原理」よりご紹介いたします。
心理学とは「個体の行動を研究する学問」である。
「こころの研究」といってもよさそうなものであるが、心理学の世界ではそういう表現はしない。
それは「こころ」は目で見えないからである。
目で見えないとは観察できないということである。
「こころ」は観察しにくいが、行動(反応の仕方)は観察・測定ができると考える。
では、「個体の行動を研究する」とは具体的にどんなことを研究するのか。
1 記述、2 説明、3 変容、が心理学の三大任務である。
1 記述
心理学でいう記述とは、現象を整理して事実を発見することである。
たとえば、「登校拒否児がふえている」という現象を整理して、「登校拒否には優等生のくたびれ型と分離不安型がある」といえば、これが記述である。
心理学でいう記述とはリサーチ(調査結果)を、すなわち事実を記述することである。
2 説明
現象や事実の意味や原因を説明することである。意味や原因を説明するとは推論であるから、厳密にいえば解釈である。
説明(解釈)は人さまざまであるが、しかしこれがないと「では、どうすればよいのか」という処方箋(対策)が出てこない。
ひとつの理論だけでは読みとりようがない時でも、他の理論を用いると説明がつくことがあるので、複数の理論にふれておくことである。
3 変容
どうすれば行動が変わるかの研究である。
行動が変わるとは、今まであった反応(赤面・夜尿・アル中)が消滅または軽減するという意味と、今までなかった反応(興味・関心・能力)が発現するという意味とがある。
前者は治療的で後者は開発的である。
前者は臨床心理学の、後者はカウンセリング心理学の主たる領域である。
いかがでしょうか。
國分先生はこのように心理学を述べておられます。
「記述」に関しては、私はどうも心理学者の仕事という感じがします。
心理カウンセラーである私は心理学に携わりますが、データー集計分析による記述は行っていません。
「説明」とは「見立て」ともいいますが、なぜ目の前のクライエントの方にその問題が起こっているのか、これは常に考えて心理カウンセリングに取り組んでいます。
「変容」の説明はどうでしょうか。
「臨床心理学」と「カウンセリング心理学」。
厳密に考えると学問としての心理学は分かれるのでしょう。
私は「臨床心理学」と「カウンセリング心理学」どちらもひとくくりにして、「カウンセリング」と呼んでいますが。
心理学は「学」の文字がつくように、「学問」ですので、論理的背景の深さを実感します。
(C) 2012 カウンセリングは大阪心理カウンセリングセンター|・心理学・講座・学ぶ