心の回復とは何か 自己概念の変容から行動の変容まで




前回心について私の思っていることを書かせていただきました。

心の形成は、人生の体験が大きく影響しています。
それは、学習された心。
自分のことを自分がいかに思うのか、またその自分が何らかの対象に対する認知、評価を含みます。

さて、よく心の回復という言葉を聞きますが、心の「回復」とは何でしょうか。
また、心の回復とは具体的に何がどうなることを示すのでしょうか。

心の回復とよく似た言葉で、心の整理があります。
心理カウンセリング終了後、クライエントの方が言われる「スッキリしました」が、これに該当すると思うのです。

では、心理カウンセリング終了後、心が整理された後、その方はその後どうなるのでしょうか。
心が悶々としている、何か重たい気持ち。これが心理カウセンリングを受けて「心がスッキリ」。この方の次は、「スッキリ」した心のもと、その行動が今までと違い変わるのだと思います。

例えば、どうも職場でAさんに嫌われているようだ。そのためAさんをいつも避けており、心がモヤモヤしている。
心理カウンセリングを受けて、それは考え過ぎだと気付いた。
クライエントの方は明日、職場でAさんに積極的に話しかけられることでしょう。

したがって、心理カウンセリングを受けたあと行動に変化が起こったのです。

思い出してください。
以前國分先生は、「こころ」は観察しにくいが、行動は観察・測定できると考えると述べられておられます。
したがって、心が回復するとは、行動が変わるということなのだと思います。

では、心が回復するため、行動が変わるために必要なことは何でしょうか。

これが学習された心の再学習なのです。
先にも書きましたが、心の形成には人生体験が大きく影響しています。

1 自分のことを自分がどう思っているか
2 自分に関わる何らかの対象に対する認知、評価をどう捉えるか

1 自分のことを自分がどう思っているか
自分のことを自分がどう思うか、これを自己概念と言います。
例えば、自分には価値がないと思っている人がいるとします。
この人の自己概念は自分には価値がないということになります。

この自己概念をいかに変容させるかが、行動の変容に大きく影響します。

自分に価値がないと思っている人は、どうせ自分は人から拒否されると思い込んでいて、人との会話を避ける傾向があるかもしれません。(価値のない自分は誰も相手にしてくれないだろう)。

したがって、自分には価値がないと思っている自己概念を、自分には価値があると変容させなければならないのです。

そのために大切なことは、なぜ、自分に価値がないと思っているのか。
その思考形成の歴史を紐時、自分に価値がないと思った出来ごと1つ1つを整理していき、逆に自分には価値がある、自分はOKであると、過去の出来事から形成された自己概念を、過去を整理、再学習して自己価値を上げ、自己概念を変えることが大切なのです。

自己概念の変容が図れば、自分に対する自信も獲得され、人からの拒絶に敏感にならずにすむかもしれません。
⇒自分には価値があり、人が自分を拒否する根拠はない等。
 人に対する認知、評価は変更されます。
これは、自分に関わる何らかの対象に対する認知、評価が変わったことになります。

すなわち人から否定されるのではという認知が変更され、評価対象である人に対する怖れ
が軽減、人からの評価に敏感ではなくなったのです。

自己評価は自分が創るものであるという真実を受け取ったのかもしれません。

心の回復に大切なことは、自己概念の変容と自分に関わる何らかの対象に対する認知、評価の変容。

そして、これに基づく行動の変容なのです。


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